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自分の親なのだが

朝ドラの「純と愛」を見ていると、地域新聞を見ていたじいちゃんがねこママをつついて、記事の一部を指してみせた。
「ちょっと待って、あと少しで終わるから」と言って画面から眼を離さずにいて、最後、自分勝手なクソ親父役の武田鉄矢が里やを飛び出して行くまでを見届けてから、「何?」と聞き返すとそれは恒例のS加市立図書館の古本市の記事であった。

つまり、廃棄予定図書の再利用としての古本市なのだが、ねこママは行く気がしない。借りれば返すことによって本は増えずにすむが、こういう市に行くと欲しい本をあれもこれもと持ち帰ってしまい、気がつけば家の中はあっちにも読み捨てた本、こっちにも読み散らかした本というていたらくになってしまって自分でもげんなりするんです。

しかし、じいちゃんは「俺は行くよ」と言う。
「じゃあ、行って整理券をもらってね。入れる時間帯が書いてあるから、それに従って」
と、そんなことを言っていると、ばあちゃんが鬼のような顔をして
「本ばっかり買うな!」
と怒り出した。

「じいちゃんは私ほど本持ってないし、自分の部屋の本棚にきちんと片付けてんだからいいじゃない?寝室だとかばあちゃんのベッドにまで本があふれてたら問題だけどさ」と反論すると、険しい表情をして「ダメダメ!!本ばっかり買ってんじゃない!」と怒鳴るんですね。
「別にばあちゃんには迷惑かけてないでしょう!じいちゃんは自分の部屋にしか置かないし、きちんと片付けてんだから」と叱ると、
「迷惑だこてや!!」
と怒鳴り返してくる。

どうよ?
「純と愛」の中のクソ親父に負けず劣らずのこの自分勝手さ。
何度も言うようだが、じいちゃんの蔵書はそう多くない。そして、いらなくなった本は自分で売りに行くし、たいして大きくもない本棚には必要最小限の本しか置いてない。ばあちゃんが文句を言う筋合いはまったくないのだが、ばあちゃんのこういう「文句言い」の性格は大昔っからなんですね。
二人が気が合わないのをさんざん見てきているので、こういう夫婦が自分のすぐ身近にいるってことがイヤになってくる。
自分を産んだ母親だとはいえ、好きになるのはやっぱり難しい。

by nekotamamako323 | 2013-01-25 09:32 | ふんとにもぉッ