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例会報告文

 2月本部例会「手話の勉強会」
                                      ねこママ

2月17日(日)、埼玉聴覚障害者情報センター2階研修室で、Mさんを講師に手話の勉強会。高年部の例会で勉強会をすると来る人たちが、本部の例会でとなると途端に不参加を決め込むのは何故だろう?本部の例会には参加しちゃいけない決まりでもありましたっけ?

女性部や高年部の例会に比べて敷居が高い要素があるのだろうか?と思うが、単純に行かず嫌いなだけなんでしょうね。取って食うわけじゃないんですから、気楽に来ていただきたいです。会長が「誰も来なかったらどうしよう」とビクビク(?)してるんですからね。まあ、誰も来なくったって、最低限ふたりは参加してるわけだから(つまり会長と講師のMさんだね)まだいいじゃないですか。会長も来ない、講師も来ない、要約筆記者と手話通訳者がぽつねんとしている勉強会になってしまったらどうします?そんなのあるか。笑

前置きが長くなったが、当日の参加者は講師を除いて10名。なんて少ないんだ。でも、それだけ手話を学びたいという意欲の乏しい人が多いということなんだろう。中途半端に聞こえる人たちはアクセクと手話を覚える必要性にかられていないので、手話の勉強会もどこか遠い所でのことと思っているのかも知れない。従って、難聴協会としては10名でもよしとするべきだろう。むしろ、「たったの10名」ではなくて、 
「このクソ寒い中を10名様も来て下さっただ~~~!」
と泣いて喜ぼうよ。笑

ところで当日は購読会員のK間さんが参加。今まで障害者手帳を持っていなかったが、最近取得したらしい。とりあえずは専門部や本部の例会を見学してみて、正会員になるかどうかを決めたいと言う。あちこち見学したあげく「や~めた」ではイヤだが、積極的に質問・発言していてなかなかよろしいじゃないですか。ぜひ正会員になって、おおいに活動していただきたいものだ。そして、やがては県協会の会長に・・・・。笑

それから、県の手話講習会初級編を終えて、会長の勧めで参加して来られたK見さん。お嬢さんっぽい容姿をしていて、手話はまだ不慣れながら物怖じせず大きな声で元気に発言する人。販売の仕事をしていたが、だんだん聞こえなくなってきて、仕事に支障が出てきたので馘首されたという。むごい話じゃないかっ!と一人で激怒するねこママ。

3人目は、3年前に片耳を、そして残る片耳をこの1月に突発性で失聴したK地さん。これはK村さんが連れて来た。手話はまったく初めてで、人工内耳も考えているがメリット・デメリットの間(はざま)で迷っているという。デメリットのことは考えてもしょうがないのだし、まず病院へ行ってみたらどうでしょうか。K村さんもH尾さんも、人工内耳のデメリットを認めた上で「やってよかった」と言っているのだし。と答えておいた。

 「あなたは?(人工内耳をやらないの?)」とあべこべに訊かれたが、ねこママは別にやりたくもないし、手話で会話をするのもなかなか楽しかったりするので今はする気はないっすよ。それにさ、電車の中で手話で会話をしていると、周囲の人が無関心を装って実は意識を思いっ切りこっちに持ってきたりしているのが面白いんだもん、ウヘヘ。人が悪いな。

とにかく初めて参加の人達がいるということで各自の自己紹介から始まったが、勉強そのものはなかなか面白かった。難聴者がろうの講師に手話を教わると「声を止めて」と言われがちだが、補聴器使用で音声が耳に入ってきたり、言語を習得してから難聴になったりしたのであれば、難聴者同士の会話では手話だけでなく声も口の動きも必要なのは当然。しかし、意外と「手話とは声を止めておこなうものだ」みたいに思わされているケースもあるのよね。ろう者が講師の場合は特にそれが顕著。

正直に言うと、ねこママは口は動かすけれど声を止めて手話だけでポポイのポイとやる方が楽ですら。楽なんだけど、手話があまり得意ではない難聴者を相手に話す時は、

口をはっきり開けまして、
声をはっきり出しまして、
お手々もはっきり動かして、
表情はっきり出しましょう。

の四重奏でいくのがベストじゃないかと思っている。いるんだけどなかなか実行出来ないので、せめて「4H運動」として提唱したい。言っとくが「4Hの鉛筆を使いましょう運動」じゃないよ。わかりやすく
「はははは運動」
と名付けてもいいな。歯医者のまわし者みたい。笑

なにしろ口をボソクソボソクソ、前歯でピーナッツ噛んでんのかよと思うような喋り方をする人やら、遠慮がちな酔っぱらいみたいな手の動かし方をする人が多いので言うのだが、声はともかく手の動きや表情は豊かにして欲しい。よく、口では「ものすごく怒っているんだけど~!」と言いつつ顔が笑っている人を見かけるが、手話でそれをやったら絶対ヘン。話していることの内容を表情と一致させるのが大切だと思う。

さて、肝心の手話の勉強会ですが、いくつかの単語と使い方を教わった。その中の「なに?」「いつ?」などは無造作に使いがちだが、Mさんの表す「あなたの名前はなに?」は仕草が可愛らしかった。普段の話しっぷりもこうだといいのにね、イヒヒ。
 で、この「なに?」は人差し指を小さく振るというのは皆さんご存じだと思うんだが、大抵の人はただ指をブルブル、と左右に振るだけですね。しかし、上体を斜め前方にちょいと出して「なに?」とやると、鬼瓦に手足が生えたような人でもなんだか可愛らしく見える。いえ、これMさんのことじゃないですから。

 ところで、この「あなたの名前はなに?」を「なんですか?」と言いつつ最後に手のひらを相手にむけて差し出す場合もあるが、なくてもいいというのでジャム猫は取っ払う。しかし、会長はとにかく手のひらを出したいらしく直らない。席が離れていたからいいが、目の前に会長の手がぬっと差し出されたら思わずペシッと叩いてしまうね。笑

 次に、
「あなたの結婚式はいつ?」
 これも「いつ?」の手話をすると同時に、体を少し前に出しましょう。その方が手話の表情を豊かに見せますな。ちなみにねこママは彼氏に裏切られた女の心境になって、形相凄まじく

「あなたの結婚式、
いつ!?(▼皿▼)=3」


と叫んでみました。
その後、相手の結婚式に押しかけて花嫁のほっぺたを引っぱたく、というシチュエーションを感じて頂けたら幸いです。笑

「障害の手続きは(右、左)どっちに行けばよいのですか」
 ねこママ、これは「障害」+「手続き」+「右と左を指差す(見ればわかる場合はなくてもよい)」+「どっち」+「行く」+「良い」だと思っていたが、この場合の「よい」は「良い・悪い」の「良い」ではなく、「構わない」の手話だと説明されて、眼からウロコがドサドサドサ。あ、もしかしたら「構わない」の代わりに「OK」でもいいのかも知れんな。しかし、この場合、「OK」の手話をついヒラヒラと振ってしまうと、

「障害の手続きはどっちに行けばになるか?」

みたいなことになってしまうので気をつけましょうね。
自己紹介に時間を取られ過ぎてしまったので手話の勉強時間が少なくなってしまったが、いろいろと楽しかったです。お疲れ様でした。

by nekotamamako323 | 2008-02-26 08:52 | にゃあにゃあ☆