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さよなら旅行

スットコじいちゃんの検査結果はやはりガンであった。細胞組織培養10本のうち4本にガン細胞が見つかったというものであって、医師によれば、そうひどいガンではないと思うとのことだった。
「ステージはいくつぐらいですか?」と尋ねると、「真ん中ぐらい」という。
「じいちゃんは5月に故郷に帰って最後の『さようなら』を言ってくる予定なんですけど、行って大丈夫ですかね」
「問題ありません」

そりゃよかった。

5月で89才という高齢なので手術はせず、注射と薬での治療になるというので、「本人は100才まで生きると言ってるんですけど、そこまでの年月の間に悪化して、苦しむことになりませんかね」と聞いた。
「そんなに悪化はしないと思いますよ」

そりゃよかった。

薬は保険がきくものを使うので、自己負担額は月に1〜2万くらいだそうだ。
ガン細胞が骨に転移していないかどうかCT撮影と骨の検査も受けて欲しいというので、来週はまた病院行きである。

姉貴に以上のことを伝え、帰郷先の温泉ホテル(http://www.shibatouge.com/)を予約しようとパソコンを開いたら・・・ありゃ!!泊まると決めた日にちが満室になっている!
慌てて普通の旅館を探したが、棚田撮影のカメラマンや早稲田大学の学生達が宿泊する民宿タイプの旅館しかない。朝夕食込みで7,000円と安いが、それを言うとじいちゃんはおそらく「ケチケチするな」と言う。

いえ、じいちゃんばあちゃんはばあちゃんの実家やばあちゃんの妹の家に泊まるのだが、ねこママと姉貴と甥ッ子(姉貴の次男)は地元の温泉ホテルに宿泊することになっていたんですね。。
姉貴達は仕事があるので一泊しただけで帰るが、ねこママは二日目以降は義父の家に行き(介護ですよ)、4日目にじいちゃん達と地元の駅で合流して在来線と新幹線を乗り継いで帰宅するつもりであった。

姉貴に満室だと伝えると「M之山温泉はどうか」と言う。あまり気が進まないが仕方がない。ねこママ、昔っからこの出で湯の町があまり好きではないんです。
が、仕方ない。
ネットで探して、ここに決めて予約した。(http://www.chitose.tv/
後で、スットコ亭主の高校時代の担任(数年前に亡くなったが)の家もM之山の温泉旅館なのを思い出したが、とにかく泊まれて温泉に入れて美味しい料理が食えりゃどこでもいい。

「私たちが泊まるのはここに決めたよ。何日か前にフジテレビが取材に来て放映したというから、早く予約しないとふさがるから」とじいちゃんに報告すると、「そこは昔っから気位が高いとこで、地元の人間は使わなかったぞ」と言うのでげんなりした。
「今は知らないけどな」

もうエエわ。ともかく、じいちゃん達の最後の「さようなら」旅行が無事にすむことを祈ります。

スットコ娘が、「なんでKA野の就活が終わるまで待てなかったの!?そしたら一緒に行くのに」と怒ったが、世の中はアナタの都合で動いているわけではありませんので、ごめんなさいね。

by nekotamamako323 | 2013-02-23 16:06 | ひゃああああ