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ゴーヤーいらん

ゴーヤーいらん_c0077465_12234099.jpgダンナも子どもも嫌いで食べないゴーヤーの処理に悩んでいる。

ねこママも好きではないが、じいさんが作ったゴーヤーがごろごろ転がっているのでどうしようもない。クックパッドを見て佃煮を作ることを思いついて、冷凍しといた挽肉や生姜、山梨で買ってきた干し椎茸などを使って作る。

味つけはいいが、やはり苦い

じいさんが、むっつりした表情で、うまいともまずいとも言わずに食べている。佃煮としてはよく出来ていると思うのだが、苦い佃煮というのが気に入らないのだろう。おら知らねえよ、まったくよぉ。

なんせねこママはここのところ毎朝、ダンナも子どもも食べないゴーヤーの調理に追われているのである。正直言ってウンザリザリザリ〜なのだ。

じいさんのむっつり顔にカチンときて、もう「ゴーヤーはいらないから!」と叫んだが、何度叫んでもじいさんは耳がひどく遠くなっていて、「ゴーヤー」の言葉さえ聞き取れないのである。口の動きもまるで読めないし、高齢者になって難聴になるとどうしようもないね、まったく。

人にあげると喜んで受け取ってくれる、と言うが、そりゃたま〜〜にのことならねこママだって喜んだふりをしてみせますよ。
なにしろねこママんちは毎日ゴーヤーが補填されてくる状態で、ダンナも子どもも食べない、ねこママも好きじゃない、肝心のじいさんは自分では何もせず、採ってきてはテーブルの下に転がしておくだけ、そのうち処理しきれなかったゴーヤーは黄色くなり、腐り出し、重たい生ゴミとなり・・・の連鎖が毎年夏になると行なわれるのである。

日除けとしてゴーヤーを植えている家を見かけるが、実の処理にさぞ困っているだろうなと思う。
実ってもどうせ食べないんならそのままぶら下げときゃいいのだが、どうやら日本人は、木の実を採って食べていた先土器・縄文の時代からの「実りは収穫」のDNAが連綿と続いているものらしいね。

ずっと昔、「釣りバカ日誌」の作者が父親と娘の愛情を書いた漫画を読んだことがあったが、その父親がゴーヤー(当時はまだ『ゴーヤー』という名称が一般的ではなくて『ニガウリ』と言っていた)作りが趣味で、娘が閉口する場面があった。
お裾分けされる近所の奥さんも迷惑そうな愛想笑いをしていて、当時のねこママは「苦い瓜」ってそりゃもらっても嬉しくないだろうな、と読みながら考えていた。

それから幾星霜(笑)
うん、その娘や近所の奥さんの気持ちがものすごくわかる。わかり過ぎてどうしようもないくらいです。


by nekotamamako323 | 2016-08-12 12:52 | ふんとにもぉッ