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本を読む

柳美里の「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」を読む。

「はじめに」の中の、「お金が無いことと、お金に困ることが、わたしの中ではイコールで繋がらないのです」にちょっと心惹かれて、図書館で借りてきたもの。貧乏だが貯金もする気はなく日々をどうやらこうやら生きている、といった親の元で育てば、「お金が無い」イコール「困る」という感覚にはなりにくいのかもしれない。

しかし、
「貧乏人の子の親は、子が大人になっても貧乏なままなのです。老いたり病気になったりして働けなくなれば、子の世話になるしかないので、貧乏人の子は就職しても親の扶養という負担が重くのしかかります」

これはものすごくキツい。
無理して大学に行ったとしても、奨学金の返済に加えて老親の治療費や施設の支払いですか・・・。
貧乏をバネに大出世して親の面倒も一手に引き受けて、といった成功例もあるが、そんなの鳥取砂丘でつまみ上げられたほんのひとつまみの砂、みたいなものじゃないかしら。

ねこママの周辺にも、「娘から『お母さん、お金貯めといてね!!』と言われる」という声がいくつもある。なんで「お父さん」じゃないんだろう。「お父さん、しっかり稼いでお小遣いも減らして、お母さんと一緒にお金貯めてね!!」と言えばいいのに。
ねこママもスットコ娘に何度か言われたが、なんで

「お父さんに『しっかり稼げ』『小遣い減らせ』と言いなさい!」

と言い返さなかったか、と今になってそれが悔やまれる。笑
が、ねこママ、ここにきて「お金が無いことと、お金に困ることが、わたしの中ではイコールで繋がらないのです」の意味がまたわからなくなってきているところです。


ガラケーで写真を撮って、そのまま補正をかけたらなんだかリアリティのない画像に。
ま、いっか。
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by nekotamamako323 | 2016-12-09 11:04 | う~~~~む