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身辺整理

じいさんもそうだがばあさんも、高齢になっても「そのとき」に備えて身辺整理をしない人だったので、生きているうちから大量のゴミ袋が満杯になるほどの衣類ゴミが出た。
それで今はじいさんの物をことごとくタンスから引っぱり出しては、「燃えるゴミ」として出すもの、リサイクルセンターに持ち込むもの、新潟の叔父に送るもの、と仕分けしている。

しかし、新潟にいた頃に着ていた家紋入りの紋付だの羽織だのまで保管してあって、ほんとうにどうしようもない。男物の浴衣だけでも何枚もあって、しかしこれを着ているのを見た記憶がないのでこれも何十年も前に新潟から持ち込んだものだろう。
洋ダンスには背広にコートに礼服などなど何着もハンガーに掛けてぶら下がっていて、これの始末もどうしようかと本当に悩む。あげる相手がいない。

じいさんの知人は生存している者はみな90を越えているし、横浜の叔父などは「まだ」88歳だとはいうものの、衣類をもらって喜ぶほど困窮しているわけでもない。それに長年横浜に住んでいるので、じいさんよりははるかにオシャレである。

身辺整理_c0077465_19500029.jpg正直のところ、じいさんがまだ存命なのにその衣類を片っ端から処分するべく奮闘しているのは自分でもどうかと思うし、亡くなってからでもいいのじゃないかという気がしないこともない。

しかし、悪くなっては治療し、悪くなっては治療しの繰り返しであと何年生き永らえるのかと考えると、ねこママだって大量の遺品を処分するための体力に自信がなくなってくる。なんせ、全然着もしないのに衣類だけでタンス3棹に洋ダンス1棹分あるんですからね。

というわけで数日前に買ったのがこちらの本。
非常に納得がいくことが書いてあるし、後期高齢者どころか50代60代の頃から読んでおいた方がいいとねこママは思っている。
医学によって出来るだけ長く生きることを夢見るのではなく、生物としての終わりが近づいている年齢になっていることをきちんと自覚したほうが良い。そのための身辺整理のススメ。


by nekotamamako323 | 2019-01-20 20:24 | きっぱり!