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思い出すこと

自殺する人間が多くてイヤになってくる。ことに、松岡利勝前農水相のような立場の人間が自殺などすることで、国民はかえって不信感を抱いてしまう。
ねこママんちのスットコ息子たちにまで、
「政治家なんてこんなもんでしょ~」といった虚無的な感情を植え付けてくれちゃって、恨むぞ!

死ぬんだったら、潔く何もかもぶちまけてから死ね。


ところで話違うけど、ねこママの中学時代の同級生に「タヌキ」というあだ名の男の子がいた。能のないあだ名だって?いや、その当時は「ドラエもん」の漫画が誕生してなかったんだから、「タヌキ」と呼ぶよりしょうがない。
一年生の時に同じクラスだっただけだが、明るくひょうきんで人なつっこかった。屈託がなく、いい子だったと記憶している。屈託がないので、クラスが違っても、廊下で会うと人なつっこい笑顔を見せてくるのである。

中学三年の終わりに、何が原因なんだか知らないが、彼の父親が首を吊って自殺してしまった。「タヌキは高校は行けるの?どうなるの?」と心配したが、入学式に顔を見て、ちょっとホッとした。
高校では同じクラスになることはなかったが、ときどき見掛ける彼は中学時代の明るさが嘘のように消え、暗いというのではないが、一緒につるむ友達もなくなんだかぼんやりとして日を過ごしているように見えた。
廊下で会ってもいつも1人で、視線はうつむきがち、うっすらと微笑をしてみせるのだが、なんだか幽霊のようにふわふわして見えた。

同じ中学出身の者同士で、「タヌキのお父さん、自殺したんだって・・・・」「可哀想・・・」と話はするものの、うかつに声はかけられない。いつしか3年間が過ぎて卒業していった。
たまに、中学時代の彼の笑顔と高校時代のぼんやりとした表情を思い出すが、父親の自殺が彼の心に影を落としたんだろうと考えると、今もなんだか心が痛くなってくる。

by nekotamamako323 | 2007-05-30 09:29 | う~~~~む