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若いうちに本を読め

昨日ほど蒸す日はちょっとないんじゃないだろうか、というぐらい何もかも湿っぽぃ一日だった。クーラーを「ドライ」に設定しておくと何とかなるが、ドアを開けて一歩廊下に出ると、床がベタベタするのを感じる。

ベタベタベタベタベタベタ
ベ~タベタ

まづ片足をソロ~リと床に下ろし、続いてもう片足をソロ~リ、と降ろす。さらに続いて、最初の片足を床から離す、というよりひっぺがす。ええ、ねこママは偏平足なんで、足の裏全体が吸盤みたく床に貼りつくんです。ホントよ。嘘に近いけど。笑

ところで、今更だが太宰治の「人間失格」が若者に売れているという。単純に、表紙を「デス・ノート」の作者である小畑健が描いているのでそれがウケた、と言う程度のものだが、ストーリーは今でも人を惹きつけるものだ。
ねこママは高校時代、出稼ぎ先の父親から「罪と罰」だの「カラマーゾフの兄弟」だの送られてきて読まされるので辟易していたが、結果的には心の財産の一部になったわけで、感謝している。

スットコ娘は高校生になってようやく文学の面白さに目覚め(それまでは漫画ばかり読んでいた)、今は中島敦の「山月記」がものすごく面白いという。

「山月記」!あああ、懐かしい。

あれは本当に面白かった。主人公の心理、その後の運命にどっぷりと嵌まってみると、あんなに面白い小説はないね。うぬぼれ屋ですぐつけ上がって天狗になるスットコ娘にはぴったりの小説であるな。笑

何はともあれ若いうちは質のよい本に触れておき、大人になってから再度読み返すと、若いときとはまた違った受け止め方、わからなかったことなどがスッとわかるなどするので、それも楽しいことである。つまり、一粒で2度おいしい、ってやつ?
そういう楽しみを思うと、多感な年頃のときに沢山本を読んでおいてよかった、と今更ながら思いますねえ、ホンマに。

by nekotamamako323 | 2007-09-06 07:23 | うふっ